■貫入(かんにゅう)について
当工房の器はほぼすべて陶器の土で制作しています。
釉薬を施している(つるつるした質感のもの)器の表面にはには貫入(かんにゅう)という細かいひび状のものが入っています。
陶器は通常、陶土に釉薬(ガラス状のもの)を施して焼成します。
焼成している間に、釉薬が解けて器全体を覆い焼きあがるとツヤツヤの質感になるのですが、
焼きあがって冷めていく過程で、陶土と釉薬の収縮率のちがいにより細かいヒビ状のものが入ります。
これを貫入(かんにゅう)と言います。
器を使っていく程に、この貫入に色が入り、独特の趣を出してくれると言う楽しみがある一方で、
汚れが染みこみやすいと言う欠点もあります。
上手に器とお付き合いして、長く使っていく過程で
貫入がどのように変化して器に表情を与えてくれるかも、楽しんでください。